TW20第17回行程ご案内

　　　太古から現代までを渡す橋は… 高速道路から拝んだ虹の架け橋であった

〔概要〕
　静岡県東部までは結構激しい雨で、前回行程同様天気予報に裏切られるのかとちょっ不安になりながら高速道路を驀進していきましたが、心配無用、遙か向こうには何年ぶりかに見る虹が拝めました。自然の醸し出す美しさはとても良いものですね。
　二川宿から吉田宿までの道のりは、見るべきものがほとんど無い単調な景色で、宿場付近以外は今も(おそらく昔と変わらず)荒涼としたままの風情でしたが、心地よい風と青空に映える緑に気持ち良いハイクとなりました。
　吉田宿は現在の豊橋。ここは何といっても豊川の風景と言えましょう。川辺は散策道となっており、吉田城跡までの歩みは気分の良いものでした。豊川を渡す吉田大橋(現:豊橋)は当時東海道三大橋の一つでしたが、橋の大きさを感じるよりもその風景の優美さの方が私には魅力的でした。＜cf. 他の大橋は、矢作橋(矢作川)〔岡崎宿〕、瀬田の唐橋(瀬田川)〔大津宿〕、その他多摩川の六郷橋があったが初期に洪水で流失後は舟渡し＞

廣重東海道五十三次保永堂版 <吉田>	Tosh 東海道五十三次 TW20版 <吉田>
吉田城角櫓と豊川にかかる豊川橋(現:豊橋)の構図はどうしても撮れない。

　御油宿へは途中道が失われている場所があり、地図に載っていなかったのですが、道が在りそうだったので人に訪ね訪ね歩いたところ、なんと畦道を辿っていく羽目になりました。おそるべし、旧東海道！鄙びた風情の町並みは私好み。夕方狭い道を歩いていると、廣重「五十三次・御油宿」に描かれる如く宿屋の留女が客引きに出てきそうでちょっとドキドキしながら歩んだものです。
　本行程は、さらに国指定天然記念物の松並木を見ながら、赤坂宿まで進む予定でしたが、出発時間の遅延で残念ながら日没サスペンディットとしました。

　また、本行程は久し振りに食事が充実した回でした。昼には、塩味の大根の葉を御飯に混ぜたものと焼き豆腐に味噌とカラシを塗った田楽七本に吸物という菜飯田楽定食を食しました。美味い不味いを論ずるのもさることながら、江戸時代の食事というものはこのようなものだったのではなかろうかという雰囲気を楽しむだけでも充分お腹一杯になりました。さらに夜は、吉田宿の本陣があったところにある鰻屋で大名的夕食を満喫。期せずしてなんか往時を振り返る食の旅になったのです。
　それはそうと、現地人の話言葉に耳を傾けると、耳慣れないイントネーションが.…。歩みもいよいよ関西圏へ！興味のある方、是非ともお気軽に？ご参加ください。

〔集合〕
　車で出発です。早朝ですのでお迎え含めて個別相談にて。
　参加希望の方は出席意志を早めにご明示あれ！
　定員オーバー時は再度電車案内を差し上げることにします。

〔行程〕
　御油宿35-(1.7Km) -赤坂宿36-(8.8Km) -藤川宿37-(6.6Km) -岡崎宿38

〔概要〕
　御油宿は、国の天然記念物松並木を楽しみに赤坂宿へ向かいます。
　続く赤坂宿までの距離は東海道宿場間の最短。廣重「五十三次・赤坂宿」に描かれた旅籠は現在も旅館として営業中。他にも由緒ある寺社が街道沿いに並びます。
　藤川宿近辺はさしたるトピックスは無いようですが、そこかしこに碑があるので、それをチェックしながら歩くことになりそうです。時間の余裕をみて資料館に立ち寄れれば良いのですが。
　岡崎宿に至るとそこは徳川家康の生誕地です。城下町の典型である複雑な曲がり道を有しており、当然ながら岡崎城址がトピックと言いたいところですが(これはこれで美しい公園となっているらしいですが)、個人的には八丁味噌の産地としての岡崎や矢作川の景色が興味の対象です。

〔準備〕
　・現金
　　　①食費
　　　②交通費(電車賃若干、駐車場代の分担負担賃)
　・服装
　　　①天気予報を注視してご判断を。
　・食事/水
　　　①名鉄線の沿線の各駅付近でどうにかなりますか。
　・地図/資料/文献
　　　①旧跡を訪ねる上でも何かしら準備された方が良いと思います。
　・カメラ、ビデオ、筆記用具、ガイドブックなど有意義に過ごせるgoods
　・そして、有意義な旅にするためにめいめいのテーマを引っ提げてきてください。

〔その他〕
　現地までの交通機関の決定等ありますので、出席予定者は幹事まで連絡願います。

タイトル	著作者	出版社	金額
東海道五十三次ハンドブック◎	森川昭	三省堂	1,600円(税別)
広重五十三次を歩く(上・下)	NHK出版編	NHK出版	各1,800円(税別)
広重の東海道五拾三次旅景色	堀晃明	人文社	2,730円(税別)
今昔東海道独案内	今井金吾	日本交通公社	4,854円(税別)